Uzpoudn
Hpogrjlmui
「おい。コケるなよ」洋平に言った。 「とにかく、ご報告までに」池田が去ろうとする。「あ、それから」立ち止まり、顔だけ向けた。「時給、五十 円下げさせてもらいますから。レジよりも単純労働ってことで」
「うん? 自分で買ってきた。すぐ前のコンビニで。喉が渇いたから」 「国道へ出る交差点の信号が赤だったらそのとき替わってあげる」
「おたくは?」 世間の目から隠れている間に、王宮は様変わりした。そのことを真鶴は知らないようだ。尚泰王は既に中城《 なぐすく》王子の典《てん》と寅《いん》の二男を儲け、世子は典と決まっていた。
「ああ。やっこさんは家族旅行でね。行き先と日程だけ聞いて解放したよ」のんびりした口調で言 う。 (一度切れた愛《いと》しいあなたとの情愛の糸は、銀の結び指輪にしたので二度と解けることはないでしょう )
真鶴は息を整えて魔法をかける。 「薫君にそんなことさせるの、悪いし」
現れた老婆に真美那のダニセンサーが反応する。念珠は三重に首にかけても余るほどの見事なものだが、玉の パターンが女を表す五の倍数だった。これはお腹の子を女子に変えるまじないだ。真美那は躊躇うことなく「え い!」と鋏で糸を切った。 徳川 裏から色をつけるということは、柳先生いろいろ織物なぞを見ておられるところからきたんでしょうかね 。
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