Neqbee
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「真鶴、どうしよう……」 ため息の回数はとっくに五十を超えているだろう。
「はい?」 「一一〇番通報はマンションの住民です。上から見てたんでしょう」
「はい。どうしても」 「あ、いや、あの、すいません。ぼく、もうしませんから」
「もうリサーチどおり。前に組合を作られそうになったとき、むちゃくちゃな抵抗したでしょ。その話を聞いて たから、これはたやすい相手かなって」 「逃げるなんて滅相《めっそう》もない。私はもう破滅しました。逃げても何の希望もありません 」
「家宝なら真美那が勝手に持ち出さぬように厳重に管理しておけ」 「なんか、邪魔そうに聞こえた」
「これを見ろ」佐伯が内ポケットから紙切れを取りだした。「気になって調べたんだ。八王子の共済病院へ行っ てコピーをとってきた。死亡診断書だ。おぬしの義理のおかあさんのものだ。事故の二日後、意識不明のまま死 んでるんだ」 「化学調味料、使ってるでしょう」
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